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1月5日 メッセージより

2025/01/09(木)

2025年1月5日 新年礼拝メッセージ「歓迎されない訪問者」より

牛田匡牧師

聖書 マタイによる福音書 2章1-15節

 私たちがクリスマス物語を「神の子イエス様は、神の身分でありながら、へりくだってベツレヘムの飼い葉桶の中にお生まれになったが、その後はずっと神の人として清く尊く生きられた」として理解する時、尊い神の人は、神殿の奥の方の聖域にいまして、庶民は遠くから遥拝するのみ。そしてその恵みや祝福を、いわば「おこぼれ」のような形で頂くだけ、となってしまわないでしょうか。聖書に記されている一連のクリスマス物語から私たちが受け取るメッセージは、そうではありません。世間から「歓迎されない訪問者」として、イエス様の両親マリアとヨセフはベツレヘムにやって来て、イエス様自身も居場所すら与えられずに生まれて来ました。そしてそこには世間から除け者にされていた羊飼い達がやって来ただけではなく、忌み嫌われていた東国の怪しい占い師・呪術師たちがやって来ました。皆、「歓迎されない訪問者」たちでした。神様は「歓迎されない訪問者」として、私たちの前に現れます。そしてそれは神様の価値観、イエス様の目がどこの誰に注がれているかを、私たちに示してくれます。また私たち自身が、たとえ他人から歓迎されない時であっても、神様がいつも隣に共にいて下さることを示してくれます。クリスマスに人間としてお生まれになった「インマヌエル(私たちと共におられる神)」は、神殿の奥に鎮座ましまし、高価な献げ物のみを喜ばれ、そのお返しとして祝福を与えて下さるような方ではありません。

 昨年のお正月に、石川県能登半島で大きな地震が起こり、その後も豪雨の災害も続きました。あれから一年が経ちましたが、まだまだ復旧作業が手付かずの所も多くあるようです。またロシアとウクライナの戦争、イスラエルとガザ、シリアとの戦争も終わりが見えない状況が続けられています。私たちの暮らしているこの世界には、目を向けたくないこと、歓迎したくない現実がたくさんあります。それらに目を背けて、自分にとって心地よいこと、見たいものだけを見ている時、神様はどこにいるのでしょうか。「歓迎されない訪問者」として私たちが目を背け、追い返してしまっている人たちの中に、神様はおられるのかもしれません。今年一年も、神様の目と心がどこに注がれているか、私たちは神様の御心を尋ね求めながら、日々、命の神と共にあって、生かされて参ります。

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