お知らせ内容
1月12日 メッセージより
2025年1月12日メッセージ「まじBIG LOVE」より
水谷憲牧師
聖書 マタイによる福音書 3章16-17節
高3の娘が「BeReal(ビーリアル)」に夢中。Z世代もいろいろと楽しそう。今から約20年前には、東京の渋谷を中心として「マンバ」と呼ばれる若い女性たちがいた。源流は1998年に突然登場した「ガングロ」。茶髪にミニスカート、厚底ブーツ、日焼けサロンで焼いた黒い顔の女子高校生たち。社会に対する反抗的な性格。ガングロギャルはその後「ゴングロ」「ヤマンバ」へと進化し、2000年夏頃にさらに過激な「アマゾネス」へと発展を遂げたが、そのガングロ以上の攻撃性が受け入れられず、一気に衰退したといわれている。しかし、絶滅したかに見えたガングロたちは数年後、ヤマンバのさらなる進化形「マンバ」として復活した。ある研究によると、ガングロが活動していたのは、リストラが当たり前、実力主義・「勝ち組負け組」の価値観がもてはやされ始めた頃で、彼女たちはリストラに怯える情けない社会への反発を体現していたのだという。一方マンバは、実力主義・競争重視の社会に抵抗があるものの、ガングロのように攻撃的にならず、仲間との協調・平和による「小さな幸せ」によって、そんな社会を否定しようとしたのだと。似て非なり。
イエスが洗礼を受けた時「これは私の愛する子、私の心に適う者」という声が天から聞こえたという。これは神のイエスに対する宣言だが、私たち皆もこの声を神からかけられているのではないか。「私の心に適う者」、直訳では「私はこれを喜ぶ」。つまり「あなたは私の愛する子。私はこれを喜んでいる、あなたのことを喜んでいる」という宣言。息子や娘がどんなにろくでなしでも、生まれた時は「よかったね」と無条件で喜んでいた、親である私たちの心情そのもの。サムエル記上16章には、預言者サムエルがベツレヘムのエッサイを訪ね、彼の息子たちの中からイスラエルの王となるべき人物を探す場面がある。その際に神はサムエルに言う。「容姿や背の高さに目を向けるな。私は彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る」。この言葉、私たちも忘れないようにしたい。私たちは、人からの評価はどうあれ、神に「あなたは私の愛する子、私はあなたのことを喜んでいる」と言ってもらっているのだ。Z世代のギャル語「BIG LOVE(びっぐらぶ)」。「大好き」「愛してる」「ありがとう」などを意味するという。それを応用するなら「ほんまBIG LOVEやで」「まじBIG LOVEすぎるんだけど!」神からのそんなメッセージを心に留めて、今年も歩んでいきたい。