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5月11日 家族の日礼拝メッセージより

2025/05/13(火)

2025511日 家族の日礼拝メッセージ「神の恵みは思いのままに」より

牛田匡牧師

聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ 12313

 今日は巷では「母の日」と呼ばれる日ですから、私たちの教会では「家族の日」と呼んでいますが、親子、家族がよい関係で、心からの愛情や、感謝の気持ちが生じているのであれば、それは本当にすばらしいことであり、そのような家族を与えて下さった神様に感謝です。けれども、一方では親子、家族だからこその対立や確執があるのも事実ではないでしょうか。相手の存在が、自分にとって近い関係であればあるほど、相手のことを客観視することが難しい。自分とは異なる存在として、距離をとって考えることが難しい。互いに依存し合ってしまうからこそ、自分の思い通りに行かない時には、裏切られたと感じてしまう……。それもまた事実なのではないかと思います。

 11節には「同じ一つの霊が、その望むままに、(それらの多様な恵み、務め、働きを)一人一人に分け与えてくださる」と記されています。そしてまたそのように「一人一人に霊の働きが現れるのは、全体の益となるためです」(7)とも言われています。これは「万事が共に働いて益となる」(ローマの信徒への手紙828節)という言葉にも通じることでしょう。聖霊の働き、神様の働きによって、全てのことが益となるように、私たちはそれぞれが異なる賜物や人格を与えられ、それぞれの道へと導かれています。ですから、私たちはお互いに一つの体に連なるそれぞれの部分として、それぞれの部分が同じ働きをしなくても、また同じ働きができなくても、互いに補え合えばよいのではないか、パウロはそのように伝えています。

 そもそも、生まれるのも不思議、家族になるのも不思議、出会いが与えられるのも不思議としか言えません。一つ一つのことは、私たちの思い悩んだ末の決断や、選択の末の出来事と言うよりもむしろ、人知を超えて、自由自在、思いのままに、最善を目指して働かれる神様の恵みの業の結果です。ですから、私たちも決めつけることなく、また期待し過ぎることなく、自由でありたいと思います。そして、そのようであってこそ、私たちは隣人を大切にすることができる、家族に対しても、もう少し優しくなれるのではないかと思います。風のように思いのままに吹いてくる神様の恵みを、体いっぱいに受け止めて、私たちは今日もここから歩み出してまいります。

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