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9月7日 メッセージより

2025/09/07(日)

2025年9月7日 メッセージ「苦しみ呻く世界の中で」より

牛田匡牧師

聖書 ローマの信徒への手紙 8章18-25

 地球環境は危機に瀕していると言われ続けて、早くも半世紀以上が経っていますが、今なおその危機的状況は続いているどころか、ますます地球の温暖化、気候変動は深刻化し、自然災害も激甚化しています。そのような世界、時代の中にあって、今、聖書の言葉は、私たちに何を伝えているでしょうか。今回の言葉は「ローマの信徒への手紙」の中から、「被造物」即ち神様によって造られた物、草も木も花も石も山も川も空も雲も海も魚も、全てが救われる、滅びから解放されるということが述べられている箇所です。今、私たち被造物は全ていずれ死んでいく存在、滅びを免れない存在であるけれども、将来的に皆、救われて、滅びから解放されていくと言われています。なぜなら、そのように死ぬべき存在であるのは、誰かが何かをしたという何かしらの行動の結果ではなく、全てを造られた神様自身が最初からそのようにデザインしたからだ、と説明されています。だからこそ、そのグランドデザイナーによって全てが新しく作り変えられる希望があるというわけです。そしてもう一つ、今まで確かに続いている呻きや苦しみも、何かの罰ではなく、これから来る栄光や救いに至るための「産みの苦しみ」なのだとも言われています。聖書には繰り返し、「全ては絶望で終わりではない」ということが述べられています(ローマ5:5)し、イエス様の十字架での死からの引き起こしも、そのことを表わしています。

 生きている限り、嬉しいことや楽しいことだけではなく、苦しいことも悲しいことも確かにあります。なぜ今、世界にはこんなにも悲しいことや、辛いことが多いのか、戦争があり、自然災害があり、病気があるのか。その明確な答え、唯一無二の模範解答はありません。もしも、それが「ある」と断言するのはカルトあり、ファシズムです。それらの課題に対して諦めることなく、絶望することなく、問い続け、考え続け、取り組み続けることが、人間に与えられている自由であり、責任であり、使命なのではないかと思います。気候変動や戦争、災害や病気など、今も世界は様々な苦難に呻いています。しかし、それでも私たちは生きることを投げ出さず、将来を諦めません。なぜなら全てを造られた命の神が今もこれからも共におられ、滅びから解放されると約束されているからです。全てのグランドデザイナーである神様は、全ての命が贖われ、解放される天の国の実現に向けて、私たちを今日も招いてくださいます。

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