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3月14日 メッセージより

2021/03/14(日)
2021年3月14日河内地区有志教会講壇交換礼拝メッセージ「起きなさい、恐れるな」より

武久盾牧師
聖書:マタイによる福音書 17章1-9節

 共観福音書に共通の「イエスの変容」では、光り輝く顔と白い衣に復活のキリストのお姿が重ねられます。このことから受難の後に復活が約束されていることが示されます。
 マタイ福音書で「山」は、地上とは隔絶した場所、日常から離れた神さまに出会う場所です。ペトロはじめ3人の弟子が連れて行かれますが、同じ3人がゲッセマネの園でも登場します(マタ26:37)。人生の喜ばしい時点においても、またどん底においてもイエスさまが共におられるのです。ペトロの任務は山の上に小屋を建てることではなく、地上に教会を建てることですが、ペトロは天上のことをこの世の基準で考えようと誤解しています。神さまの臨在を示す雲の中から「彼は私の愛する子、私の心に適う者」(5節)との声が聞こえます。イエスさまの洗礼の場面、聖霊が天から降ってくる場面で聞こえる言葉と同じで、そこに、「彼(イエス)に聞け」との命令が加わっています。「イエスさまに聞け」、すなわちイエスさまが神の言葉であるというのです。イエスさまの十字架に至る生き方に神さまの言葉が具体化しているということが、復活の光り輝くお姿という目に見える形で、また天からの声という耳に聞こえる形で示されます。しかも、恐れひれ伏す弟子たちにイエスさまの方から「恐れることはない、起きなさい」と手を置いてくださるのです。
 イエスの変容とは、イエスさまがどういうお方なのか、究極的に明らかにされたということです。私たちの人生は、イエスさまに出会った山からの下山の道であり、必ずこの道を歩めば、いずれ復活に行き着くということを、私たちはっきり知っているはずなのです。自分に問うのではない、内向きになるのでもなく、神さまの声を聞きなさいというのです。そのお方に聞くことが私たちの人生にどんな関わりを持つのか、「私は何のために生きるのか」ではなく、「誰のために生きるのか」「私は誰と人生を共有するのか」が今、問われています。

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