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10月24日 メッセージより

2021/10/26(火)

2021年10月24日 収穫感謝礼拝メッセージ「天地の恵みによって生かされて」より

牛田匡牧師

聖書 創世記 2章 1-9、 16-17節

 「実りの秋」の季節になってきました。田畑を耕し、種を蒔き、水をやったり、草を除いたり、果樹を剪定したり、肥料をやったり、農業にはお休みはありません。しかも、そうやって何か月もかけて、たくさんの手間をかけて、お世話をしても、確かな収穫が約束されているわけでもありません。最後は自然任せです。だからこそ昔から、人々はそこに自分たちの力を越えた神の働き、天地の恵みを見て取って、来たのでしょう。私たちの足元にある地面は、単なる地面、歩いたり、建物を建てたりするための地面なのではなく、私たちが食べるもの、命を生み出す大切な土です。硬い種、まるで死んでいるか眠っているかのような種を蒔くと、そこから芽が出て、何十倍もの大きさや数の命、食べ物が出て来ます。それは決して当たり前のことではなく、まさに奇跡ではないでしょうか。さらに土は、私たち生き物が還って行く所でもあります。

 今回のお話は、「天地創造」と呼ばれる、いわゆる「世界の始まり」の時のお話でした。神が大地と天を造り、水を湧き上がらせ、土の塵で人を造り、そこに神の霊である命の息が吹き込まれて、人間は生きる者となりました。人間を創った神様は、人間をエデンの園に連れて行き、そこで暮らすように言いました。人間がそこに連れて来られたのは、「そこを耕し、守るためであった」とありますが、「さぁ、ここがあなたの畑です。これから働いて、作物を育てなさい」と言われて放り出されたのではなく、人間が働き始める前から、先に十分に、食べるのに良さそうなあらゆる木が神様から備えられ、与えられていた、というのが興味深い所です。天地の恵みは人間が造り出すものではなく、あらかじめ神様によって「よいもの」として創られており、人間はそれを破壊しないように、正しくお世話して管理するということを、任されているということでしょう。最近、盛んに耳にするようになった「SDGs(持続可能な開発目標)」も、そこに通じるものだと思います。

 たとえ、自分自身が農業をしていなくても、どの生産物を買うかを正しく選ぶということもまた、生産者を応援することになります。天地の恵みに感謝して、一つ一つのものを感謝して頂くと共に、神様が備えて下さっている天地の恵みが、この地球において今後も持続していくことが出来るように、私たちは学び続け、正しく選んでいくことができるように、私たちは導かれて歩んで行きます。

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