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4月3日 メッセージより

2022/04/04(月)
2022年4月3日メッセージ「道との遭遇」より
岡嶋千宙伝道師(向島伝道所)
聖書 イザヤ書43章 16-21節
 「先にあったことを思い起こすな。昔のことを考えるな。私は新しいことを行う」(18-19節)。苦しみのイエスを覚える受難節に与えられた御言葉として、この箇所に触れるとき、とても重要な問いを投げ掛けられているように思えます。神のひとり子であるイエスの姿を固定化してはいないだろうか?
 イエスは、同時代に生きていた多くの人たちが当たり前とする事柄を、大胆に打ち崩していきました。ガチガチに凝り固まった宗教理念、教理・教則、あるいは信仰実践のあり方を痛烈に批判しました。固まりすぎて、身動きがとれなくなって、当時の社会の今を生きる人々に、命の流れをもたらすことのできなくなった宗教・信仰に「否」を突きつけました。そのイエスを、わたしたちが「自分の知っている・これまで通りの」姿にとどめておこうとするのなら、わたしたちは、当のイエスによって批判された人々のように、大きな誤りを犯してしまうことになります。決して干上がることなく、永遠にあふれ出る命の水であるイエス(例.ヨハネ福音書4 章)がもたらす救いの流れを、せき止めてしまうのです。
 イエスの苦しみを覚える、その苦しみに思いをはせる、というのは、わたしたちの思いによってがんじがらめにされ、動きがなくなり、命の流れではなくなってしまっているイエスを、解き放つことなのではないでしょうか。わたしたちの知っているイエスではなくて、わたしたちの知らないイエスに出会い続けていく。イエスの、まだ見ぬ新しい一面に触れていく。「わたしは道である」(ヨハネ福音書14章6節)と語ったイエスの「未知」の部分にこそ目を向けていく。
 2週間後のイースター。そこで出会うイエスはどんな姿をしているのでしょう。命の力に満ち溢れ、その力を水の流れとして溢れ出させているイエスに出会い、その姿に、これまでに覚えたことのなかった驚きを抱き、そして喜び、祝福できることを願います。

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