お知らせ

お知らせ内容

5月10日 メッセージより

2020/05/11(月)

2020510日(日)家族の日礼拝

メッセージ「みんな神様の家族です」 牛田 牧師

聖書 エフェソの信徒への手紙 21719

 今日は「母の日」です。「母の日」は100年ほど前にアメリカのある教会で、亡き親を偲んだ記念会が持たれたことから始まったそうですが、お世話になった方を思い、感謝する日であるならば、その対象は母に限らず、父でも祖父母でも、また血縁を越えた「家族」でもよいわけです。ですので、私たちの教会では「家族の日」礼拝をしています。

 今回の聖書は「エフェソの信徒への手紙」の中から、「神の家族」について述べられている箇所でした。ここで「神の家族」と訳されている言葉は、直訳すると「神の家の者」です。それは血縁だけではなく、奴隷や召使たちをも含む概念です。それらの人たち皆が「神の国に住む資格を与えられた『神の家の者』になりました」ということです。つい私たちは、家族や兄弟間でも、年齢の上下や、一緒に暮らしている時間の長短など、様々なことで優劣や順序をつけてしまいます。今回の聖書も、それが執筆された背景として、紀元1世紀の初代の教会においてすら、「ユダヤ人か、異邦人か」「ユダヤ教の出身か、そうではないか」など、お互いの間に線を引き、優劣や序列を付けようとする動きがありました。しかし、イエス・キリストは、その十字架によってそのような線引き、対立や敵意を滅ぼし、今まで対立していた人たちをも、同じ神様の一つの霊を共に持つ者とされました。それ故に「あなたがたは、もはやよそ者でも寄留者でもなく、聖なる者たちと同じ民であり、神の家族の一員です」と言われています。命の創り主である神様が創られたこの世界の全て、みんなが神様の家族です。イエス様が十字架で示されたその愛は、対象を限定するものではなく、全ての人に向けられたものでした。その事実の上に立っているからこそ、私たちは自身の能力や成果の如何に関係なく、神様と共にある平和な生き方へと今日も招かれて行くことができます。

 先週、新型コロナウイルスのための「緊急事態宣言」が延長されました。医療や介護、家庭、企業などの様々な現場で、多くの人たちが痛みを覚えつつ懸命に暮らしている日々ですが、その一方で差別や暴力も目立つようになって来ています。私たちの「家族」はどこにいるでしょうか。「誰があなたの家族ですか」というこの問いは、イエス様が問いかけた「あなたは誰の隣人となりますか」という問いと同じものとして響いて来ます。家の外にも家族がいます。他人事で済ませない。コロナと共に生きる時代の新しい社会は、そこから始まるのではないでしょうか。「みんな神様の家族です」。命の神様から生かされている私たちは、この事実を旨に今日もそれぞれの場所にあって歩み出して行きます。

〒581-0072 大阪府八尾市久宝寺6丁目7-10

TEL:072-992-2131 FAX:072-992-2135

【郵便振替】00980-5-212130「日本基督教団久宝教会」

〒581-0072 大阪府八尾市久宝寺6丁目7-10

TEL:072-992-2131 FAX:072-992-2135