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11月5日 メッセージより

2023/11/10(金)

2023年11月5日 久宝教会 召天者記念礼拝メッセージより

「ダビデとヘロデ」                                                     水谷憲牧師

聖書 詩編 51編 111節

 アンモン人との戦争に軍を送り出し、自分はエルサレムに留まっていたダビデ王は、ある夏の午後、一人の女性が水浴びしているのを見かけた。ヘト人ウリヤの妻バト・シェバ。ダビデは彼女を召し入れ、強引に床を共にする。その後、隠ぺい工作が失敗するとダビデは、ウリヤを戦地の最前線に出して戦死させてから、バト・シェバを妻にした。ナタンという預言者は、ダビデがこの罪の罰を免れる対価はダビデの子の命であると預言した。この詩篇は、ダビデの子が死の床にある際に祈られたものと考えられる。神に油注がれたダビデ王でさえ、こんな醜い罪に陥った。平凡な私たちはなおさらだ。それでも、できる限り悪から離れて暮らすよう努めたい。

 罪を犯すことよりもっと悪いことは、自分を正当化したり知らん振りをしたりすること。キリストが生まれた時、ベツレヘムとその周辺の2歳以下の男子を、一人残らず殺させたヘロデ大王。彼は多くの子どもを無駄に殺したにも関わらず、後悔も懺悔も見せなかった。ダビデは、自分の犯した罪を深く悔いて、ひたすら神に赦しと救いを祈り求める。神は代償としてダビデの子の命を求められた。それは身を切るより辛かったろう。しかし、罪を償うとはそういうことなのだ。召されたダビデの幼子は、ダビデにとってのキリストであったとも言える。この小さなキリストによって、ダビデは救われた。自分が一旦犯した罪は、自分では消すことなどできない。自分で自分の罪を勝手に赦したり、その罪をなかったことにする権利もない。罪を赦すことのできるのは神だけであり、私たちが神に赦され、清めて頂くことなしには、その罪は永遠に問われ続ける。日々自分が犯しているしょーもない罪を深く自覚し、悔い改めを祈る者となっていきたい。

 今日は召天者記念の礼拝。先に天に帰っていかれた方々はそれぞれ、人生を誠実に、一生懸命生き、精一杯生きようとした方々であった。神は、そんな誠実な方々を必ずそばに置いて下さり、今や穏やかで平安な永遠の日々を、過ごさせて下さっているはず。私たちもいつか、天に帰る日が来る。その時に私たちが愛する人々と再会を喜べるよう、私たち自身も、自分の良心を欺くことなく、誠実に歩んでいきたい。願わくは、私たちが不本意ながらも誰かの命を奪ったり、それに加担してしまったり、自分の命を突然奪われたりすることがないように。

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